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エンジニア採用戦略コンサル|採る職種と採らない選択を決める

株式会社adding / 採用内製化支援チーム

エンジニア採用 / 採用戦略

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エンジニア採用
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この記事の更新
2026年8月10日

「エンジニアを今期二人採りたい」という人数表だけでは、エンジニア採用戦略になりません。最初に決めるのは、採用するかどうかです。次に、採るならバックエンド、フロントエンド、SRE、EMのどの責任を優先するかを決めます。

エンジニア採用戦略コンサルが扱うのは、求人文や面接質問の細部ではありません。事業とプロダクトの優先順位をもとに、正社員採用、業務委託、既存社員の配置変更、開発範囲の縮小を比較し、経営と開発組織が同じ順番で意思決定できる状態を作ります。

まずエンジニアを採用するかどうかを決めます

採用したいという要望が出たら、三か月から一年の事業計画で何を実現したいのかを確認します。新規機能の仮説検証を進めたいのか、既存顧客の解約につながる障害を減らしたいのか、CTOへ集中した技術判断を複数チームへ渡したいのかで、必要な打ち手は変わります。

次に、採用できなかった場合に何が止まるかを書きます。「開発が遅い」では足りません。「九月の料金改定に必要な請求機能が間に合わない」「障害対応で毎週二日分の開発時間を失う」「CTOのレビュー待ちで二チームの意思決定が止まる」のように、事業への影響まで具体化します。

採用しない選択肢も同じ会議で扱います。開発予定の機能を減らす、運用を自動化する、既存社員を配置転換する、マネージドサービスへ置き換える方法があります。採用は時間も不確実性もある投資です。人を増やさずに事業目標を守れるなら、急いで求人を出す必要はありません。

正社員へ任せるべきなのは、長期にわたって社内へ残したい責任です。プロダクトの中核となるドメイン判断、継続的な信頼性改善、複数チームの育成など、半年後も社内で繰り返す意思決定が該当します。一度限りの移行作業や期間限定の専門調査なら、別の手段も比較します。

採用する技術職種の順番を一つに絞ります

採用すると決めても、「エンジニアを増やす」だけでは優先職種を選べません。バックエンドは事業ロジックとデータの変更責任、フロントエンドは顧客体験とUI基盤、SREは信頼性と運用負荷、EMはチームの計画と育成を主に担います。職種名ではなく、現在止まっている意思決定へ対応させます。

たとえば新規SaaSの検証段階で、顧客要望を小さく早く届けることが課題なら、バックエンドとフロントエンドをまたいで実装できる人を先に採る判断があります。利用社数が増え、障害復旧と手作業の運用が開発を圧迫しているなら、SREの責任を置く判断があります。三つのチームで優先順位と育成が止まっているなら、実装者の増員よりEMやVPoEを優先する場合があります。

優先順位は、採用しなかったときの事業損失、責任を渡せる時期、既存チームが受け入れへ使える時間で比べます。全職種を同時に募集すると、CTOやテックリードの採用工数が分散し、最も重要な職種の判断まで遅れます。原則として、最も止めたくないプロダクト判断に対応する一職種から始めます。

職種を決めた後の採用要件書、求人票、技術選考は別の設計工程です。戦略会議では詳細へ入り込まず、「誰にどの長期責任を渡すか」と「なぜ今なのか」を決定事項として残します。候補者との接点を選ぶ段階では、エンジニア採用媒体の選び方で職種別ファネルとCTO・EMの運用工数を比較します。

正社員、業務委託、配置変更、開発縮小を比較します

正社員採用は、長期責任を社内へ置き、組織の知識を蓄積したい場合に向きます。一方で、採用できる時期は企業だけでは決められません。入社まで待てない課題に対しては、期間を区切った業務委託や外部専門家を組み合わせる判断があります。

業務委託が合うのは、完了条件と責任範囲を切り出せる仕事です。たとえばクラウド費用の調査、移行計画のレビュー、特定基盤の初期設計などです。プロダクトの優先順位を継続的に決める役割や、社員の評価と育成を担う役割を、契約上の責任が曖昧なまま外部へ置くのは避けます。

既存社員の配置変更も候補です。バックエンドのテックリードがSRE領域へ関心を持ち、学習と引き継ぎへ時間を確保できるなら、外部採用より早く責任を移せる場合があります。ただし、現在の仕事を誰が引き受けるかまで決めなければ、別の場所へ負荷を動かすだけです。

開発範囲を縮小する判断も経営の仕事です。顧客価値の低い機能を止める、個別対応を標準機能へ寄せる、運用を単純化することで、必要な採用人数が変わります。採用計画を守るために不要な開発を続ける順番にはしません。

比較時には、着手までの期間、半年後も社内へ残したい責任、既存社員の受け入れ工数、契約終了時の引き継ぎを並べます。短期は業務委託で止血し、正社員採用と並行して知識を引き継ぐ組み合わせも選べます。

費用の種類も分けます。正社員採用では採用費だけでなく、入社後の給与、受け入れ、役割が立ち上がるまでの時間を見ます。業務委託では月額だけでなく、社内の管理工数と終了時の引き継ぎを見ます。開発縮小では失う売上機会と、守れる運用品質を比べます。金額だけを一列に置かず、事業へ効果が出る時期まで含めます。

戦略資料には決定理由と見直し条件を残します

エンジニア採用戦略の成果物は、職種別の人数表ではありません。優先する事業・プロダクト課題、採用するかどうか、最初に採る職種、正社員以外の代替案、決定理由、見直す日、募集を止める条件を一枚へまとめます。

経営者は事業上の優先順位と投資上限を決めます。CTOは長期に残す技術責任を示し、VPoEやEMは配置変更と受け入れ工数を示します。採用担当者は採用可能性と着手時期を伝えます。コンサルタントは四者の前提を並べ、決定を代行せず、比較できる形へ整えます。

見直し条件も先に決めます。プロダクト方針が変わった、業務委託で課題を解消できた、既存社員が役割を担えるようになった場合は、募集の継続を自動的な前提にしません。反対に障害や顧客要望が想定より増えた場合は、優先職種を入れ替えます。

見直し日は、求人公開からの経過だけで置きません。資金計画の更新、主要機能の検証結果、大口顧客との契約、組織変更など、プロダクトの優先順位が変わる節目にも置きます。採用開始時の前提が消えたのに募集だけを続ける状態を防ぎます。

当社の支援は、戦略と判断基準を社内へ残すものです。候補者の紹介、候補者への応募勧誘、候補者の選別、スカウト送信代行は提供しません。個別候補者の採否ではなく、企業が採用投資を決める前段を支援します。

明日の経営会議では、募集中のエンジニア職種を一つ選び、「採用しない場合に止まるプロダクト判断」と「正社員以外で三か月を乗り切る方法」を書いてください。二つを比較しても正社員へ残したい責任が明確なら、採用する理由と優先職種を説明できます。