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採用内製化支援 by cotomu

エンジニア採用の方法|7ステップと採用手法の選び方

株式会社adding / 採用内製化支援チーム

エンジニア採用 / 採用手法 / 採用戦略

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エンジニア採用
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この記事の更新
2026年9月6日

エンジニア採用は、求人媒体を選ぶところから始めるとうまくいきません。最初に決めるのは「誰を採るか」ではなく、「入社した人に、どの課題を任せるか」です。その答えを採用要件、求人票、選考基準へ順に落とし込みます。

この記事では、主に中途のソフトウェアエンジニア採用を想定し、募集開始から内定承諾、振り返りまでを7つのステップに分けて解説します。応募が来ない、面接で見極められない、内定を辞退されるといった悩みも、同じ流れの中で原因を切り分けられます。

1. 採用人数より先に、任せたい仕事を決める

「バックエンドエンジニアを2人採用する」だけでは、採用要件として不十分です。プロダクト開発を速めたいのか、障害を減らしたいのか、属人化したシステムを引き継ぎたいのかによって、必要な経験は変わります。

まず、入社後6か月で任せたい仕事を書き出します。たとえば「Goの経験3年以上」ではなく、「決済APIの障害原因を切り分け、再発防止策を設計レビューへ出す」のように、実際の行動で表します。技術スタックや経験年数は、その仕事を任せるために本当に必要かを後から確認します。採用要件を入社後の支援へつなぐ方法は、エンジニアのオンボーディング90日計画で具体化しています。

採用要件には次の項目を入れます。

  • 採用する理由と、採用できなかった場合の影響
  • 入社後3か月、6か月で期待する成果
  • 任せるプロダクトと技術的な意思決定の範囲
  • 入社時に必要な能力と、入社後に学べる能力
  • 報酬、勤務場所、勤務時間、オンコールなどの条件
  • CTO、EM、現場エンジニアの役割

必須条件を増やすほど、候補者は減ります。特定言語の経験を必須にするなら、似た規模や障害特性を別の言語で扱った経験では代替できない理由まで確認します。

2. 求人票で「入社後の仕事」を判断できるようにする

エンジニア向け求人票で重要なのは、技術名の多さではありません。候補者が、自分の経験を生かせるか、仕事を通じて何を得られるか、働く上でどんな制約があるかを判断できることです。

求人票には、採用背景、最初に任せる課題、開発チームの構成、技術的な意思決定の進め方、開発環境、評価、働き方、選考フローを具体的に書きます。「裁量があります」ではなく、技術選定を提案できるのか、設計の最終決定を担うのかまで示します。

反対に、実態より魅力的に見せる表現は避けます。求人票では新規開発を強調しているのに、面談で保守運用が大半だと分かれば、選考辞退につながります。現場のエンジニアに原稿を読んでもらい、入社後の仕事とずれていないかを公開前に確認します。

求人票の見直し方は、応募が増える求人票改善の実務ガイドでも詳しく解説しています。

3. 候補者との接点に合わせて採用手法を組み合わせる

エンジニアの採用手法には、求人媒体、人材紹介、ダイレクトリクルーティング、社員紹介、採用広報、イベントなどがあります。手法ごとに、接点を持てる候補者と社内に必要な工数が異なります。

転職意欲が高い候補者へ短期間で接点を増やしたいなら、求人媒体や人材紹介が候補になります。まだ応募先を決めていない候補者には、ダイレクトリクルーティングや社員紹介が向いています。会社や開発組織を知られていない場合は、採用広報も並行して進めます。

ただし、手法を増やす前に、採用担当者と現場が使える時間を確認してください。スカウト媒体を契約しても、候補者を探す時間や返信後の面談枠がなければ成果は出ません。各手法について、担当者、週に使う時間、月の接点目標、費用、継続判断日を決めます。

4. 技術選考は、入社後の仕事に近づける

技術選考では、知識量を広く問うより、採用要件で決めた仕事を任せられるかを確かめます。バックエンドなら設計上の選択と障害対応、フロントエンドなら状態設計やアクセシビリティ、エンジニアリングマネージャーならチーム課題の診断と意思決定など、職種ごとに評価対象を変えます。

選考方法は、過去の経験を掘り下げる面接、コードレビュー、システム設計の対話、実務に近い課題などから選びます。課題を出す場合は、業務と関係のない長時間の制作を求めず、所要時間と評価基準を事前に伝えます。

評価項目ごとに「どの選考で、誰が、何を確認するか」を対応させると、重複質問と確認漏れを減らせます。すべての面接官が同じ観点を聞く一方で、重要な能力を誰も確認していない、といった事故も防げます。

5. 面接官の感想ではなく、行動の根拠を残す

面接後に「優秀そう」「カルチャーに合いそう」とだけ残すと、採否の判断を再現できません。評価項目ごとに、候補者が話した状況、取った行動、判断理由、結果を記録します。

たとえばシステム設計の評価なら、「設計力が高い」ではなく、要件の曖昧さを確認したか、複数案を比較したか、障害時の影響や運用負荷を説明したかを見ます。合格基準と懸念の扱いも面接前に決めておきます。

面接は企業が候補者を評価する場であると同時に、候補者が企業を判断する場です。求人票に書いた仕事、開発体制、評価、働き方について、面接官ごとに説明が変わらないようにします。質問へ答えられない項目は、後日回答する担当者と期限をその場で伝えます。

6. 選考の速さと情報量で、内定辞退を減らす

候補者への連絡が遅いと、それだけで他社の選考が先に進みます。応募への一次連絡、面接後の評価入力、次回日程の提示、内定通知について、社内の期限を決めてください。候補者を急かすのではなく、企業側の待ち時間を減らします。

内定時には、報酬だけでなく、期待する役割、最初に取り組む課題、評価方法、チーム体制、入社後の支援を改めて示します。選考中の説明とオファー内容に差があると、承諾されても入社後の早期離職につながりかねません。

辞退理由は「他社に決めた」で終わらせず、可能な範囲で、仕事内容、報酬、働き方、選考体験、意思決定の時期に分けて記録します。個人を説得する材料ではなく、次の採用設計を直す材料として使います。

7. 採用KPIで、詰まっている工程を一つずつ直す

エンジニア採用が進まないとき、いきなり媒体を追加する必要はありません。採用活動を工程に分け、どこで候補者が減っているかを確認します。

状況確認する数字最初に見直す項目
求人を見られていない求人表示数掲載先、求人タイトル、職種名
応募が来ない応募数、応募率任せる仕事、必須条件、報酬、求人票
スカウト返信が少ない送信数、開封数、返信数対象者、文面、送信者、求人内容
面接前後の辞退が多い工程別辞退数、選考日数連絡速度、面接内容、求人との一貫性
内定が承諾されない内定数、承諾数、承諾率条件、役割説明、候補者の懸念、提示時期

数字は職種別に見ます。バックエンド、SRE、EMでは対象となる候補者も選考も異なるため、全職種の平均では問題が隠れます。母数が少ない場合は率だけで結論を出さず、候補者の質問や辞退理由も合わせて読みます。

採用チャネルの費用に現場工数も加えて判断する方法は、エンジニア採用単価の見方で工程別に整理しています。

一度に多くの施策を変えると、何が効いたか分かりません。2週間または1か月ごとに、最も詰まっている工程を一つ選び、求人票、必須条件、連絡期限などを修正します。採用KPIの設計方法は、採用KPIの設計方法|見るべき指標と改善の進め方も参考にしてください。

エンジニア採用でよくある質問

エンジニア採用が難しいのはなぜですか?

企業間の採用競争に加え、求める役割が曖昧、必須条件が多い、求人票で仕事が伝わらない、選考が遅いなど、企業側の設計も影響します。市場環境と自社の課題を分けて考えることが大切です。最新の市場データは、2026年の統計で見るエンジニア採用市場で確認できます。

エンジニア採用で最初にやることは何ですか?

入社後6か月で任せたい仕事を決めます。その仕事から必要な能力を逆算し、採用要件、求人票、選考基準を作ります。媒体選びやスカウト送信は、その後です。

現場エンジニアは採用にどこまで関わるべきですか?

少なくとも採用要件と求人票の確認、技術評価、候補者への仕事説明には関わる必要があります。採用担当者だけでは、実際の技術課題や意思決定の範囲を説明しきれないためです。一方、日程調整や進捗管理まで現場へ寄せると開発を圧迫します。役割分担と週に使える時間を先に決めます。

採用できない原因は、工程ごとに切り分けられる

エンジニア採用は、採用要件、求人票、採用手法、技術選考、面接、内定、KPIがつながって初めて機能します。応募が少ないなら求人と条件、選考辞退が多いなら説明と速度、内定辞退が多いなら役割と条件の一貫性を確認します。

まずは現在募集中の職種を一つ選び、「入社後6か月で任せる仕事」を一文で書いてみてください。その一文を求人票と面接官が同じ言葉で説明できなければ、採用手法を増やす前に直すべき場所が見つかっています。社内だけで設計や改善を進めにくい場合は、エンジニア採用コンサルへ依頼できることも判断材料にしてください。